ビスカヤ橋には左岸のポルトゥガレテ駅から行って、帰りは右岸のアレータ駅から

ビスカヤ橋は、ビルバオの名所として、テレビでも必ず取り上げられている場所です。
ユネスコの世界遺産に登録されています。 下記の写真はビスカヤ橋の模型です。空港に展示されていました。 山間にある高い橋のように見えます。
事前のリサーチでは、最もがっかりした世界遺産とブログに書かれていましたが、行けば何か感じるものがあるのではと行く事にしました。
ビスカヤ橋の最寄りの駅は左岸側のPortugalete駅(ポルトゥガレテ駅)か右岸側のAreeta駅です。
どちら側から行くのがいいのか?と悩みましたが、私たちは、ホテルの前の駅からPortugalete駅に向かいました。 30分ほどの乗車で着きました。
駅からは、トコトコと川に向かって下って行くと、遠くに鉄骨の骨組みのようなものが見えてきます。それがビスカヤ橋でした。
駅を出たところの交差点です。
ひたすら下っていきます。
左側になにやら
奥の道に入ります。
凄く高いところに桁があります。
川に辿り着きます。 隅田川テラスのように整備された歩道が心地良く、記念写真を撮りまくりました。
橋の上からゴンドラが吊られています。
さっそく 橋を渡ろうとしましたが、橋は地上からかなり上にあります。 階段を登って行くのだと思いますが、行き方が分かりません。向こう岸から上るのかなと思いとりあえずゴンドラに乗って橋を渡ることにしました。
古めかしい青い券売機でチケットを買って、ゴンドラに乗って右岸に向かいます。
料金は、
橋の上に行くチケットは右岸側のお土産屋で売っていました。
一人8ユーロです。二人ですので16ユーロです。チケットを買うときにどこから来たのかと聞かれました。統計データをとっているようです。
橋には右岸からエレベーターで上れますが、降りるときも右岸です。 橋を渡って対岸には行けません。 エレベーターは、お土産横の階段で、お土産屋の屋上(2階部分)に上がるとあります。エレベーターまでは係員が案内してくれます。
エレベーターはこんな感じです。
橋桁にあがったところです。
橋は鉄骨で出来ており、歩くところには木の板が敷かれています。
この木の板の下側にゴンドラを左右に動かす機械があります。
高所恐怖症の僕でもなんとか橋を渡れましたが、途中、ゴンドラが動くと少し揺れたりするので怖いです。木の板というのも不安感が煽られます。
そんな恐怖に包まれた心も橋から望む港湾の景色の綺麗さには救われました。
橋の上には20分程度、滞在してエレベーターに乗って下ります。
帰りは、右岸側のAreeta 駅に向かいました。
ビスカヤ橋に行く価値はあったのか?
とあるブログにはがっかりした世界遺産とも書かれていたビスカヤ橋でしたが、行ってみてわかったことは、これは橋なのか?ということ。ビスカヤ橋を紹介している記事で、運搬橋のビスカヤ橋という風に運搬橋と説明があったりするのですが、これがないと意味がわかりません。橋ということで、徒歩で渡って往来できるのかなと思っていたのですが、徒歩では往来できません。
今風に言うと、ゴンドラです。自動車も運ぶ巨大ゴンドラでした。
隅田川の幅よりも狭い川幅に似つかわしくない大掛かりな建築物となっています。
鉄骨の骨組みだけで作られている姿はノスタラジックであり狂気を感じます。
ワイルドウエストという映画に登場する鉄骨でできたタランチュラを思い出します。
そして、何よりも現役というところが、日本人としては不思議です。このような古い構造の橋ですし、橋と言っても大量の交通を捌ける作りでもありません。世界遺産に登録されているから残っているのかなと思っても、登録されたのが2006年というから最近です。
岸から岸への移動手段としては非効率すぎます。 建設当時は、山で採掘した鉄鉱石を積んだ船を通すためにこの構造としたとの事ですが、今はもう鉄鉱石の採掘はしていないのです。
ちょっと歴史を調べてみると、左岸が労働者の街で右岸が資本家の街ということで、人の往来の数は少なかったんだろうなと思う次第です。そうなると左岸と右岸の文化が違うので積極的に往来する需要がないのかなとも思えてきます。
ビスカヤ橋のことを考えるとアートで街を再生したビルバオの片鱗が伺い知れるような気がします。
ビスカヤ橋は僕にとって、感慨深いものでした。
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