休館日でも楽しめたグッゲンハイム美術館

ビルバオの滞在が日曜日、月曜日ということで、グッゲンハイム美術館が休館だとわかっていました。 休館日に行っても仕方がないと思っていたのだけど、奥様が中に入らなくても外から十分楽しめると言います。外に何があるの?と思って調べて出てきたのがpuppy。どこかで見た記憶があります。puppyだけは見てみたいということで行くことにしました。
行ってみてわかったことはグッゲンハイム美術館は人を引き寄せるための仕掛けが見事だということです。
GURETOKIのあとは、グッゲンハイム美術館に向かいました。
店を出た後は、道に迷い、行きたい方向とは逆に進んでしまいまたが、サンティアゴ大聖堂に導かれました。
その後、ネルビオン川に架かるAreatzako Zubiaという橋を渡って街を散策しながらグッゲンハイム美術館に行きました。30分ぐらいの道のりです。
puppy
そろそろグッゲンハイム美術館が見えてくるかなというところで、道の先にpuppyが見えてきました。
気持ちが高ぶります。
このpuppy を見たかったんです!
近くまで来てみると感動します。
で、疑問が湧いてきます。
なぜにここにあるの?
それも、景観との調和を無視して突如として現れるんですよ。この犬。
気になって調べて見ると、 「アートというのは見た人が幸せな気分になればそれでいいのだ」 という言葉が 旅スペイン.コム<旅とアートとグルメ ビバ・エスパーニャで紹介されていました。
確かにこの犬に幸せを感じる人がいると思います。
しかし、これって、巧みな集客装置なのではと思います。今やグッゲンハイム美術館のアイコンですよね。様々なメディア、それも世界中のメディアがこの犬を取り上げ続けてきたとするとその広告価値とそれによる集客はかなりのもの。
グッゲンハイム美術館がビルバオに出来たという事だけではこんなにも人を呼べなかったのでは?
猫のデザインで有名なツモリチサト(TSUMORI CHISATO)さんは、これにインスパイアされたビルバオキャット・ビルバオフラワーシリーズを出していますよね。
puppyが猫になっています。
そうそう、これらの花は、日本の菊人形とは違い、植えられているとのことです。 年2回、5月と10月に、花を交換していると グッゲンハイム美術館でパピーに会う!北スペイン、ビルバオでモダンアートで遊ぶ | トラベルクリップに書かれていました。
維持費が凄そうですが広告費と考えれば安いですよね。
外壁
グッゲンハイム美術館の近くに来てみれば外壁が凸凹なのに気づきます。 遠くからは隅田川にある朝日ビールの金色に輝くアレみたいに輝いているのですが、光の当たり方で表情が変化することに気づきました。
外壁がチタンでできており飛行機のボディのように丸みを帯びてセクシーです。平らな部分がなく1枚1枚の凹みが異なり1枚として同じものがないそうです。
そう言えば、グッゲンハイム美術館にインスパイアされたBILBAOという名のバッグがあります。BAO BAO ISSEY MIYAKE です。
ママン
六本木にもある蜘蛛です。
世界9箇所にあるとのこと ルイーズ・ブルジョワという女性彫刻家が作成したものです。 蜘蛛は“Maman”と呼ばれる作品でママを表していると彫刻家ルイーズ・ブルジョワ | Assort International Hair Salon New Yorkに書かれています。
風の谷のナウシカに出てきそうな造形ですよね。
霧の彫刻
霧です。
蜘蛛を見ていると、横から霧が出てきました。中谷芙二子さんの作品、「霧の彫刻」とのこと。
んんん。わからない。ライブなどで使われるスモークとなにが違うのか?
毎時0分に霧が噴出されます。
風や光の加減で、何通りにも形を変える霧がグッゲンハイム美術館とあいまって、すばらしくインスタ映えする風景を作り出してくれます。
良い情景となるかは天候次第なのです。自然に任せるところが、日本人のアーティストらしさでしょうか。
天候によって色々な見え方をする事で何度見ても飽きないとっても素敵な作品と煽り立てる記事があったりします。しかし最高の一枚に巡りあうためには何度も通う必要がありそうです。
それにしてもスモークと何が違うのでしょうか?彼女の作品よりもこれをどの様に売り込んでどの様に価値を感じてもらっているのかが気になります。
Nerua
休館で美術館の中にあるNeruaというレストランに行けなかったことが残念です。
スペイン版ミシュランともいわれている「 レプソルガイド 」 ではスペイン国内最優秀レストラン3軒のうちの1軒なんだそうです。詳しくは ビルバオの斬新なレストラン: フードアナリスト世界の旅に書かれています。
テラスでお茶
歩き疲れたので美術館の横にある公園でお茶をしました。
カフェでゆるりと時間を過ごしました。隣のテーブルに小鳥がやってきては、サンドウィッチをついばんで行きます。隣のテーブルの人はそれを見て楽しんでいます。
皿に雀が群がっています。
餌があるとはいえこんなに近くまでやってくるとは、この地には焼き鳥がないのでしょう。鳩を見かけない中国とは大違いです。
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