ビルバオで日曜日の夜でも開いているバル

2018年10月4日

日曜、月曜はほとんどの飲食店がお休みです。事前に日曜日にも営業しているバルをカールトンホテル近くで探しておきました。

イルーナ( cafe Iruna)

バスク地方の都市名が店名のイルーナです。どうやらビルバオで歴史ある老舗のお店らしいです。

ホテルから徒歩で5分程度で着きました。Albiako Lorategiak という公園に面した通りにあります。ここには、イルーナ以外にもいくつか店があったので他の店の様子も一通り見てから、入店を試みました。

入り口が3つあって、どこから入店しようかと迷いましたが、一つはレストランの入り口だったので、バーの入り口としては残り二つ。広いバーカウンターのある方から入店しました。

人生、初めてのバルということで緊張します。スペイン語での注文も初めてです。

どこに陣取ればいいのか悩みながら、カウンターの一角に陣取りました。

カウンターに陣取ってみたけれども、店員はこちらに気づいてくれません。 向かい側で接客中だったり、ビールを注いだりと慌ただしく動き回っています。

勇気を振り絞って、オラと挨拶をします。喉から空気が流れていくのがわかるほど第一声は緊張しました。目があった後に続けて、

ドス チャコリ

とスペイン語で飲み物を注文しました。チャコリとは現地の白ワインです。ドスは2つという意味です。 どうやら通じたようです。

YouTubeでスペイン語のビデオを何本か観ていたのでスペイン語の文例のカタカナをそのまま読めば通じることはなんとなくわかっていたけれど、実際に体験すると感動ものです。

奥様は、羊の串を頼んで来ると言って、炭焼きカウンターに一人で行ってしまいました。ほとんどの方は、初めての場所で、初めての国で、初めての言語で、注文となると躊躇するものですが、奥様は積極的です。 私もスペイン語で注文してみたいという心持ちなのでしょう。頼もしいです。

羊の串を2本、持って帰ってきました。

会計は都度精算で一本2.5ユーロだったそうです。炭焼きカウンターとこちらのカウンターとは別会計のようです。

羊の串は、僕にとっては、懐かしく、上海の路上でイスラム系の民族が屋台で焼いていたのを思い出します。羊の串はイスラム料理ですので、バスク地方では珍しい料理だと思います。

こちらの羊の串はしっかりと肉厚があり噛むとジュワーと肉汁が口の中に浸み渡ります。

羊の串の他にも色々なピンチョスを食べて見たいのですが、注文のタイミングが難しいです。

店員が目の前を通ったときに目の前に並んでいるピンチョスを指差しで注文します。

その中にオムレツがあったので本場のオムレツを食べてみたいと思い注文しました。

残念ながら、ここのオムレツは日本でよく食べるスペイン風オムレツと同じ感じです。

あとあとわかるのですが、本場のオムレツはこんなものではありませんでした。

その他にも、2、3のピンチョスを食べて店を出ることにしました。

店員のおじさんに目を合わせて、

ラ・クエンタ、プ・・・と言っている内に意味が伝わったようです。 伝票を持ってきてくれました。

イルーナでは注文ができたこと自体が楽しくて仕方がありませんでした。

たまたま入ったbarlaolla

二軒目に行こうと言う事で、生ハムで有名なLa Vina del Ensanche の辺りに行けばバルがあるのではと思い、そっちの方面に歩いていきました。すると一軒のバルから光が溢れ出ていました。

一軒めのイルーナのイスラム的な内装とは違い怪しげな感じです。試験管のカクテルが出てきそうな装いで、20代の若者向けな感じでした。

他に開いている店もないので、仕方がなく入店してみました。La Vina del Ensanche が開いていればここには入店しなかったと思うばかりです。 しかし、この店でピンチョスの美味しさを思い知らされることになりました。

お客も少なくのんびりと営業している感じです。開いている店がここだけなのでお客は途切れることなく入ってきます。

ここで、飲み物は、

ドス セルベッサ と言って、ビールを初めて注文しました。

ピンチョスは、全て、指差しでの注文をしました。

ヒルダという定番料理が美味しくてびっくり、映画女優リタ・ヘイワースの代表作『ギルダ(スペイン語読みでヒルダ)』が由来とか。

詳しくはサスピさんのブログに詳しく載っています。 

そして、こんな単純な料理が美味しいのかと思ったのがオーリブのマリネでした。

種類が違うのか?の美味しさに感銘を受けた フレッシュなグリーンオリーブから作っているからなのか?

日本に帰ってから、いくつかオリーブのマリネを食べて見ましたが、どれもイマイチです。本場のものを食べたことがない人が作ってるんだろうなと思うばかりです。

素材の味を追求した感じは、日本人好みです。 結果、入店してとても良かった店でした。