ビルバオで行くべきバルとバル巡りのコツ

ビルバオの有名バルを地図上にマッピングしました。
地図上のAーGは代表的なバルを表しています。
ビルバオは、大きく分けて新市街と旧市街があります。
旧市街はヌエバ広場、新市街はアルビア庭園とBizkaia州立図書館あたりに店が集まっています
最寄りの駅は、Bizkaia州立図書館はMoyua駅、アルビア庭園はAbando駅、ヌエバ広場はZazpikaleak駅となります。
ただ、ハイヒールでも履いてない限り全て徒歩で回れる距離です。まあバルは立呑が基本ですので、ハイヒールは履いて行かないとは思いますが。
ビルバオのおすすめバルに行ってみた
では、どんなバルに行ったか、そして行き損ねたか?
メニューと共にバルを紹介したいと思います。
これらのバルのコンプリートができればビルバオ制覇だと思います。
残るは、世界のレストランベスト50で有名なAzurmendiとミシュランの星付きレストランのEtxanobe、Nerua、Zarate、Zortzikoですかね。
イルーナ( cafe Iruna)—地図A
日曜日の夜でも営業しているビルバオ最古のバー。
1903年の創業とのこと。 従業員は年配の方が多いです。それがまた歴史を感じさせてくれます。
店内の壁のタイルなど他のバルとは趣が異なっていて、どことなく、イスラムの影響を感じとることができます。
アンダルシア地方の店のような感じです。
ピンチョ モルーノ(羊の串焼き)
イスラムの影響を感じる極め付けは、羊の串焼きです(ピンチョ モルーノ)。
ムーア人の串という意味で、ムーア人とは北西アフリカのイスラム教教徒の呼称だそうです。
僕にとって、羊の串焼きはトルコなどの中央アジアのイスラム系の遊牧民の料理という認識です。
上海路上での屋台。新疆ウイグル地区出身の人たちが2元ぐらいで売っていたもの。偽物も多いという曰く付きのものですが。
それが、ここバスク地方にもあるのかと思うと感慨深いものがあります。
中央アジアの料理文化が東では上海、西ではバスクまで広がっているのを感じられたからです。
上海で食べた物はクミンやチリペッパーをまぶした味付けがでしたが、こちらは香味料は控えめな味。
羊肉、本来の美味しさを堪能できます。羊の串焼きの体験がまだな方にはオススメです。
日本にはなぜか道民以外で羊が苦手という方が多いのですが、もしあなたが羊って、、、という方であれば、是非にとも味わってみてください。好きになりますよ。
羊の串焼きの注文の仕方ですが、この店は、そもそもレストランとバルと炭焼き台に分かれています。
羊の串焼きは、炭焼き台にて注文する必要があります。会計もここで行います。上記の写真が炭焼き台です。
外側の窓と奥の壁にピンチョ モルーノが2.5EURと書かれているのが見て取れます。
異国で慣れない中での注文は、人見知り&コミュニケーション苦手な僕にとっては恐怖でしかないのですが、そこは奥様にお任せしました。
詳しくは、ビルバオで日曜日の夜でも開いているバルで。
公園を背にして左側の奥が先程の炭焼き台。羊の串焼きを求める列ができていると思うので場所はすぐにわかると思います。
手前がバーカウンターです。ネクタイをした年配の従業員がいます。
柱にドリンクメニューが掲げられていました。上が白ワインで下が赤ワインです。リオハのワインがありますね
この日は日曜日の夜でお客さんは地元の人というよりも観光客ですね。それも年代が高め。店員も年代が高めなので私たちのように若い人は珍しい感じでした。
あっ私は、若いと言うにはもういい歳ですが。
イルーナのピンチョスは昔ながらの味という感じなので、この店を最初に訪問してから他の店を訪れると時代と共に進化したピンチョスの変遷が窺い知れます
逆に言えばこの店だけでバルを終えると残念なピンチョス体験に終わってしまいます。
ただ、バル初心者にとっては比較的、注文がしやすい店でした。ビルバオのバルはどの店もサンセバスチャンと比べれば注文がしやすいです。
今、思えば、サンセバスチャンに行くまでにビルバオで注文に慣れておく事ができてとても助かりました。
イルーナは他のブログではいかにも美味そうな皿(ポーション)の料理が紹介されていたので、レストランの方が楽しめるのかなと思います。料理が目的ならレストランの方にバル入門として行くならカウンターに行ってください。
営業時間( 平日 ) | 7時00分~23時00分 |
営業時間(土曜日) | 10時00分~2時00分 |
営業時間(日曜日) | 10時00分~1時00分 |
定休日 | 年中無休 |
住所(map) | BILBAO,JARDINES DE ALBIA,VIZCAYA, 48001 |
公式サイト | https://www.cafeirunabilbao.net/ |
メニューなど | |
言及ブログ | 随時掲載 |
bar laolla —地図B
写真は昼間に撮影したものですが、日曜日の夜遅くに訪れました。
生ハムで有名な La Vina del Ensancheの横にあります。
後に知ったのですが、旧市街のヌエバ広場にある有名店のlao olaの姉妹店でした。
美味いはずです。そしてこの店も生ハムに拘りがあるようです。
カウンターには様々なピンチョスが並んでいます。 下の写真は手前のカウンターの一部で、奥の方にもカウンター続いていてそこにもピンチョスが並んでいます。
ヒルダ(Gilda)
その中にバスク地方に来たら食べてみようと思っていたヒルダ(Gilda)がありました。
雑誌でバスクのピンチョス特集があれば、必ず写真が載っています。バスク名物のピンチョスです。複数の種類がカウンターの上で大皿で用意されています。
ヒルダといえば酢漬けの青唐辛子(ギンディージャ)、オリーブ、アンチョビの組み合わせが定番ですが、指差しで注文したものは、アンチョビではなくてイワシのマリネでした。さらにオイル漬けパブリカも一緒になっていました。
バケットの上にイワシとなると魚臭くておいしいのかと思うけど、酢漬けなのでコハダのような感じ、このような組み合わせで魚を食べるのは初めてなのですが、絶妙な組み合わせで美味しいです。
もちろん魚臭くもありません。
パプリカのオイル漬け
ヒルダで気になったのはパプリカのオイル漬けです。
こちらのパプリカは、ピキーリョ(Piquillo)またはピミエント・デル・ピキーリョ(Pimiento del Piquillo)と呼ばれています。
牛追い祭りで有名なパンプローナがあるナバーラ州の特産物です。ナバーラはバスク州に隣接しています。
小さくて肉厚ですので日本でみるパプリカとは少し違います。辛味はなく甘味が強い品種です。
ピキーリョを焼いて皮を剥いだものを瓶詰めにしたものが売られています。
https://en.lacatedraldenavarra.com/our-products/piquillo-peppers.html
これをオイルにつけたり酢漬けにしたりするようです。
バスク地方の食料店やお土産さんにこのLCというものが売られています。
Youtubeで栽培から瓶詰めの工程が紹介されていました。
https://youtu.be/46Dg-ACj7nc
瓶詰めだから重いのでスペイン最終日のバルセロナでお土産に買って帰ろうと思ったら、バルセロナでは見つけることができませんでした。
オリーブのマリネ
目の前にあったショーケースの中に大きな透明のボールの中にオリーブが山盛りで鎮座していました。
ヒルダに使われていたオリーブ。美味しくて気になったので単体で注文しました。
日本でオリーブのマリネを食べると渋めのアクを感じることが多いのですが、こちらのは甘みがあって美味しいのです。
フレッシュなグリーンオリーブから作っているからなのか?マリネのビネガーの味が違うのかと思ったのですが。。。
オリーブは260種類ぐらいあるそうです。 オリーブも産地によって味が違うとの事です。
Netflixsの「美しい料理の4大要素」というグルメ番組の1話でタジャスカのオリーブ農家が紹介されていて知りました。
日本のオリーブはまだ不味いトマトの時代なのでしょうか。
子供の頃に食べたトマトは、ほとんど美味しいものはなかったのですが、最近はトマト栽培の工夫や種類が増えたのか美味しいトマトが増えていますよね。
年々、日本で手に入るオリーブオイルの種類も増えてきているし、オリーブの実の種類も増えてくるのかなと思います。
ヒルダ以外にも
他にも野菜のタルトや生ハムが挟まれたパンなどを頼みました。
結果、バーということで、ヒルダとビールが最高でした。日本でも食べたいと思いました。
営業時間( 平日 ) | 7時00分~23時30分 |
営業時間(土曜日) | 8時00分~23時30分 |
営業時間(日曜日) | 11時00分~23時30分 |
定休日 | 年中無休 |
住所(map) | Diputazio Kalea, 12, 48008 Bilbo, Bizkaia |
公式サイト | http://www.barlaolla.com/es/bar/ |
メニューなど | https://www.barlaolla.com/en/menu/ |
言及ブログ | 随時掲載 |
La Vina del Ensanche(ラ・ビーニャ・デル・エンサンチェ)—地図C
人気店の「El Globo」と道を挟んでの反対側にあります。
この店もかなりの人気店で夜はかなり混むらしいですが、私たちは朝の8時半頃に伺いました。
朝は、地元の人が、ここで軽く腹ごしらえをして出勤していくというような使われ方をしています。
カウンターの上の棚にJOSELITOという文字が見えますよね。
この店はホセリート(Joselito)という高級ブランドの生ハムを名物としています。
ホセリート社の最高級ハモン「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ ホセリート グラン・レセルバ」が有名です。
メニューがディスプレーに表示されています。
また黒板にも手書きで書かれています。
とりあえず目の前にあったバケットの上に生ハムが盛られているものをコーヒーと共に頼みました。
食べて見ると味が濃くてかみごたえがあリます。塩っけが多いのでパンとよく合います。
スペイン人の5割はしょっぱい朝食を好むらしいです
日本に帰ってからも朝から生ハムが食べられたらなと思います。
ハンサムな店員の方がiPadを持って来てくれました。
日本語メニューなどいくつかの言語メニューが用意されています。
ピンチョスだけでなくでポーションもを頼めます。それも朝から頼めるようです。
卵とポテトとフォアグラとキノコだったと思います。
ポテトが滑らかなピューレになってスープのようになっています。
黄身が半ナマでフォアグラとともに口の中に運んで食べるととってもおいしいです。
これは、CREA Traveller で紹介されている料理でした。
CREA Traveller には、生ハムとリンゴのメニューが載っていますが、それは食い逃しました。
この店はカウンター以外にも、テーブルと店外のテラスがあります。
いくつかのピンチョスがコースとして提供される「TASTING MENU」があります。
価格は30EUR/人ということなのでお手頃です。次回、来るときは、テラスでこれを注文すると決めています。
営業時間( 平日 ) | 8時30分~23時00分 |
営業時間(土曜日) | 12時00分~01時30分 |
営業時間(日曜日) | Closed |
定休日 | Sunday,Holidays |
住所(map) | Diputazio Kalea, 10, 48008 Bilbo, Bizkaia |
公式サイト | http://www.lavinadelensanche.com/ |
メニューなど | http://www.lavinadelensanche.com/the-bar/hot-entrees/ |
言及ブログ | http://me-gusta-espana.net/?p=1004 |
GureToki (グレトキ)—地図D
2017年のピンチョスコンテストで2位を取った店です。13時過ぎに訪問したました。観光客で賑わっています。
ピンチョスコンテストでは常連のようです。
ピンチョスコンテストの表彰式の様子。2:13:50頃にGURETOKIが登場します。
Iván Siles del Gure Toki de Bilbao con “Bocadillo de pastrami, sardina y chipotle”
ラインティングが明るくて料理が輝いて見えます。そして種類が多いでの目移りしてどれを注文していいのかがわからなくなります。
食べたものです。
店員が勧めてくれた一品です。
メニューです。
カウンター横の調理場
お店のお兄さんが生き生きとしていて感じがとてもいい店です。英語圏、スペイン語圏以外のお客さんにも積極的に声をかけていたのが印象的でした。
「サービス業は、接客業だが、積極業である」という「なんでんかんでん」の社長の言葉を思い出しました。
グローバルダイニング社長のタフ&クールという本を読むと繁盛するには積極的な接客が大切だということがよくわかります。
営業時間( 平日 ) | 9時00分~23時30分 |
営業時間(土曜日) | 9時00分~23時30分 |
営業時間(日曜日) | 9時00分~16時00分 |
定休日 | Sunday,Holidays |
住所(map) | c/ Plaza Nueva, 12, 48005 Bilbo, Bizkaia |
公式サイト | http://www.guretoki.com |
メニューなど | http://www.guretoki.com/pintxo-gallery/ |
言及ブログ | 随時掲載 |
行き損ねた評価の高いバル
ビルバオに日曜日に到着して月曜夕方に出発だったため訪問できなかったが、訪問したかったバルです。
El Globo —地図E
営業時間( 平日 ) | 8時00分~23時00分 |
営業時間(金曜日) | 8時00分~24時00分 |
営業時間(土曜日) | 11時00分~24時00分 |
定休日 | Sunday,CLOSED 1 to August 15 |
住所(map) | Diputación, 8 Abando 48008 Bilbao , Bizkaia |
公式サイト | http://barelglobo.es/ |
メニューなど | http://www.guretoki.com/pintxo-gallery/ |
言及ブログ | 随時掲載 |
La olla plaza nueva —地図F
営業時間( 月~木 ) | 8時00分~22時30分 |
営業時間(金・土曜日) | 9時00分~23時30分 |
営業時間(日曜日) | 8時00分~22時30分 |
定休日 | |
住所(map) | Nueva Plaza, 2, 48005 Bilbo, Bizkaia |
公式サイト | http://www.laolladelaplazanueva.es/en/welcome-to-la-olla-de-la-plaza-nueva/ |
メニューなど | https://www.laolladelaplazanueva.es/en/menu/ |
言及ブログ | 随時掲載 |
Gaztandegi taberna —地図G
チーズのピンチョスとワインが売りの店
営業時間( 平日 ) | 11時00分~24時00分 |
営業時間(土曜日) | 11時00分~24時00分 |
定休日 | Sunday |
住所(map) | García Rivero Maisuaren Kalea, 10, 48011 Bilbo, Bizkaia |
公式サイト | http://gaztandegibilbao.com |
メニューなど | http://www.guretoki.com/pintxo-gallery/ |
言及ブログ | 随時掲載 |
la roca —スビスリ橋近く
2018 ピンチョスコンテストのファイナリスト
https://www.larocabilbao.com/nuestras-especialidades/la-comida/picoteo-en-la-roca/
バル巡りのコツ
ビルバオのバルの特徴
ビルバオのバルは、カウンターだけでなくテーブルが用意されており、レストランの様にコース料理を提供しているところが多いです。
三つ星のレストランの様にテイスティングコースと名乗っているところも。
ほとんどのところは一人50ユーロ以下で注文でき、その店のスペシャリティが提供されるのでお得なメニューになっています。
コース料理がないところであってもラシオン(一皿料理)があり、カウンターの前に並んでいるピンチョスよりも本格的です。
事前にバルへの訪問プランを立てること
ほとんどの方は、ビルバオの滞在は短期になると思います。
しかし、行きたくなるバルやレストランは滞在期間では消化できないほど出てくると思いますので、如何に効率的に回るかが問われます。
注意すべき事は下記かなと思います。
- 行く店は事前に決めておく
- 注文する料理も決めておく
- 1回では3軒、4軒が限度としてプランを立てる
- 日曜日、月曜日には気をつける
バル巡りのプランは、訪れるバルと共に事前に頼みたいメニューを調べ、料理写真やメニューに使われるスペイン語をEVERNOTEに書き溜めました。
数時間で終わるような作業ではなかったです。
それでも調査不足で食べ損なったメニューやとりあえず頼んだメニューでお腹が膨れてしまって他のものが食べることができなかったなど改善点がいくつもあります。
事前プランを考える中で、何回も考えたことが現地ツアーに参加することです。
結局、現地ツアーには参加しませんでしたが、参加した方が良かったと思っています。
おすすめのプランは
日本語ガイドがご案内☆お好みのピンチョスをその場で選べる!夜のピンチョス・グルメツアー<ビルバオ発>
です。
現地の日本人に人気のバルを3軒も紹介してもらえて、注文や会計の仕方なども学べます。
次の日やその後の4軒目、5軒目が自分たちだけで行きやすくなります。利用すれば良かったと後悔しています。
現地に住んでいるからこその情報も教えてもらえそうですし、より深い旅が出来たのではないかと思っています。
その他にも現地ツアーがあります。
ピンチョス・バル巡り
バル巡りに便利なホテルの一覧
バルホッピング(バル巡り)に便利なホテルとして下記を紹介しておきます。
ほとんどのバルに徒歩で行ける距離にあります。
- ホテル メルキュール ハルディネス デ アルビア
- ホテル アバンド
私たちが泊まったのは上記のホテルではなくて新市街の中心部にあるカールトンホテル。
クラシカルなホテルに泊まりたかったのでここにしました。
旧市街には、地下鉄で2駅です。歩いて行くこともできる距離です。
有名バルの2店舗に近く、夜遅くまで飲んでいても安心です。
- カールトン
その他にも便利だと思うホテルをリストアップして置きます。
- ホテルミロ
- グラン ホテル ドミネ ビルバオ
- エルシージャ ロペス デ アロ
ここで紹介したホテルは、グレードの高いホテルです。
初めて行く場所のホテルはグレードの高いものにしておく方が安心です。
あまり有名でないホテルだと、タクシーに乗ってホテル名を言っても伝わらないので大変です。
有名ホテルなら、空港から、町中から、どこでもタクシーでホテル名を告げれば間違いなく連れて行ってもらえます。
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